カフェと純喫茶

カフェもいいけど、純喫茶の方が良い。


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カフェというのは何か違う気がする。


なんかキリッとしたサラリーマンがいたり、キャッキャした女子高生や女子大生がいたり、家よりもカフェの方が捗るみたいな人がいるイメージ。


オシャレな照明、高い天井、背高の椅子、明るい色のカウンター。偏見込みでカフェというとこのイメージが付き纏う。


純喫茶はその対をなす。仕事に疲れたサラリーマン、世の中に不満を持ってそうな目つきの若者、ジジババ、変なやつ、そんな人が来るのが純喫茶。


座面が低いソファー、ひび割れのあるテーブル、着色ガラスや波ガラス、適当な店内BGM、灰皿。純喫茶はこうかな。


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純喫茶で人の会話に耳を傾けると、色んな人がいるんだなぁと思うような内容が耳に入ってくる。新宿や池袋の店は特にそう。


人間の綺麗な部分を集めたようなカフェと、堕落してる部分を集めたような純喫茶。喫茶という目的は同じなのにどうしてこうも違うのか、わりとふしぎ。


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昔のお洒落の価値観で生まれたのが純喫茶、今の価値観で生まれたのがカフェだそうだ。


どうにも、始めからお洒落を追求してデザインした店内で飲むコーヒーと、来店した人がお洒落を見出す店内で飲むコーヒーは同じものでも違う味がする。


純喫茶も減りゆく一方。いまはカフェのターンで、またいつか純喫茶の方がお洒落だ現代的だみたいな世の中になってほしいな。


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そんなところ。

【プラレール】L特急ブロック橋げたセット

1985年頃のプラロードの発売と同時にリリースされた「ブロック橋げた」は地味ながらもプラレールの遊び方に革命を起こしました。現在も続く「何段もレールを重ねる」遊び方です。

今では一般的なのであまり意識される事はないと思いますが、登場してから35年も経つんですね。

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L特急ブロック橋げたセット」はそのチュートリアルのようなセット。二段構造のエンドレスを組むため、一風変わったレイアウトになっています。

ちなみに定価は4600円。

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セット内容。

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主張が激しいブロック橋げたが目立ちます。レイアウトにアクセントを加えるために鉄橋が入っているのがポイントです。

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このセットは当初「特急電車」をセットする予定だったと推測されてまして、初期品のレイアウト写真にはL特急ではなく特急電車が使われていました。この個体は後期品です。

結局、L特急を入れてリリースされたので箱も比較的早期に写真が入れ替えられたようです。その名残なのか、「商品とパッケージの写真が一部異なっている場合がありますが、ご了承ください」と断りが入っています。

もし車両が当初の予定通り「特急電車」だったり、当時の新製品「通勤電車」だったりしたら大人気のセットになっていたかもしれません。

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積み重ねる性質上厳格な規格をしている橋脚と、当時はまだわりといい加減な成型だったレールを組み合わせるため、なかなかガッチリとレイアウトが組めずにヒヤヒヤします。現在のような完全な規格玩具になったのはこのセットの影響があったりなかったり...

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列車が上下を走る様子は当時の子供の目には画期的に映ったでしょうね。

【プラレール】ありがとう夢の超特急 新幹線ひかり号セット

0系新幹線が引退してせいぜい5秒くらいしか経ってないものだとばかり思っていましたが、今年で12年経つそうです。マジかよ。

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0系新幹線引退を記念して2008年10月14日に発売された「ありがとう夢の超特急 新幹線ひかり号セット」です。
新設計の「複線外側高架曲線レール」「PC橋脚」「片架線」に、既存の0系に追加された37形7000番台と26形7000番台の2両。気合入れすぎにも思えますが、実車通り6両で製品化されなかったのが少し惜しいところですね。

当時店頭で並んでるものを買いましたが、気が付いたら蒸発していました。

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2008年なんて本当にこの前のような感覚です。

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特に明言はされていませんが、レイアウトコンセプトは1983年発売の東海道山陽新幹線セットと同じでしょう。あっちのセットではレールと橋脚を丸ごと新設計にしましたが、このセットでは既存の高架レールを新製品のPC橋脚で支える事で旧高架レールと同じく連続した高架線を再現しています。

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0系はリアルな2000番台金型を使用しておりとってもGOOD。最後まで活躍していた編成の一つ、R61編成がモデルになっています。

2000番台金型は「ニューひかり号金型」と区別するために「新規金型」と通称されていました。2014年に0番台金型がデビューしてからはあまり聞かなくなった気がしますが。

この金型は2001年発売の「TVで遊ぼう!ぼくはプラレール運転手」に同梱された922形"超小型カメラ搭載ドクターイエロー"をルーツとして以下のラインナップが世に出ています。

東海道新幹線開業40周年記念スペシャルセット(2004年) - さよなら運転仕様
JR西日本スペシャルセット(2007年) - フレッシュグリーン
さよなら0系新幹線フレッシュグリーンセット(2008年) - フレッシュグリーン6両編成
ぼくらのプラレール 上巻(2009年) - ウエストひかり
0系新幹線6両編成セット(2010年)
プラレール博限定品 0系新幹線 - JRロゴ入り

何故かどれもこれも入手困難品です。

非常に出来が良いので気に入ってるのですが、前述のように2014年に0番台金型が登場してからは表舞台から消えてしまいました。どうせなら並行して発売してほしいものです。

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箱の裏面。

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車両ごとの解説が載っています。これをしっかり読んだ子供は立派なオタクに成長してると思います。

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製造国は珍しく2ヶ国体制。高架直線だけは以前からタイで製造しているのでこうなってるみたいです。
そういえばこの頃はチャイナ製の品質の悪さが嘆かれていました。なので購入にも慎重な雰囲気が漂ってましたが、このセットは塗装のスレなども最小限でアタリでしたね。

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目玉のビュッフェ車37形7000番台と車掌室がある26形7000番台。まさかビュッフェ車が製品化されるとは、と当時は話題になりました。

・・・思ったより塗装スレがありますね。まぁ気にしません。

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もう一つの目玉であるPC橋脚と片架線。PC橋脚はこれ以降もチマチマと出てますが、架線柱は折れやすい事が災いしたのか消えてしまいました。丁寧に取り扱いましょう。
というか子供向けのおもちゃのくせに繊細すぎます。もしかしたら子供向けじゃないのかも。

本製品のモデルであるR61編成は2008年12月14日に運転された「ひかり347号」を最後に引退。博多方先頭車、21-7008は川崎重工兵庫工場で保存されています。

以上です〜。

【プラレール】ライト付東海道山陽新幹線セット 開通20周年記念新幹線専用高架レールセット

東海道新幹線の開業20周年を翌年に控えた1983年、気合を入れて開発されたセットが発売されました。

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ライト付以下略

新設計のスラブ軌道風高架レールが含まれた新幹線らしいセットです。1984年中に生産を終了したようです。

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内容物は結構シンプル。

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レールと橋脚と架線柱のみ。

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新幹線の大きな曲率半径のカーブを大曲線規格のレールで再現しているのが特徴です。ジョイントが橋桁に付き、レールは両側凹ジョイントの特殊な製品です。

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側溝のコンクリート蓋がモールド表現されているのが高ポイントですね。絶版になったのが惜しいです。

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現行の高架レールより幅広なので、並行に置くと良い感じの複線間隔が作れます。

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リアルな造形なので現行品を置いても"""映え"""ます。

内容としてはこれだけですが、開発コストがかかったせいなのかギミック等もないのに定価が5000円近くになってしまい、90年代半ばまで売れ残っていた店もあったと聞きます。

結局この高架レールは定着せずに現行の高架レールが主流となり、90年代末期に「秋田新幹線開業記念セット」「あさま開業記念セット」「500系新幹線のぞみ号セット」の3セットに同梱され姿を消しました。

【プラレール】ライト付東北上越新幹線デラックスセット

1982年の東北・上越新幹線開業と同時にプラレールでも200系新幹線が製品化され、単品の他にセット品が3つリリースされました。先頭・後尾の2両が入った「入門セット」、エンドレスレイアウトの「ライト付東北上越新幹線セット」、そしてこの「ライト付東北新幹線新幹線デラックスセット」です。

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なかなか貴重なセットですが、箱が著しく劣化してるのが残念です。乗せる車両も情景も無いのに何故かファミリー人形付き。発売は1982年8月。

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内容物。「高原の湖」がこのセットの目玉です。

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情景部品とレールが詰まっていて正にデラックスな中身ですね。

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アップダウンのある路線とのどかな風景が広がる東北新幹線を再現したレイアウト。エンドレスでも変化のあるレイアウトは楽しいですね。

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「高原の湖」は単品でも売られていましたが、セットに含まれるのはこれのみです。付属の「もみの木」は元々スーパーレールの情景部品なんですよ。

未だに東北新幹線と言うと200系のイメージが抜けないオヤジ予備軍です。

【プラレール】基本NO.3セット ライト付ニュー新幹線

基本セットの3番目の紹介です。

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1983〜84年頃まで発売されていた「基本NO.3セット」のパッケージリニューアル版として、1985年に発売に発売された「基本NO.3セット ライト付ニュー新幹線」。

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今までのNO.3セットにはL特急が入っていましたが、1985年に登場した100系新幹線を「EC22 ライト付ニュー新幹線」として製品化した際にセット品にも採用された形です。

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レールも情景も増えてグレードアップ。NO.1・2にも言える事ですが、レイアウト自体は旧NO.3セットと同じです。

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駅の部分に複線区間があるので他の新幹線車両(と言っても当時は0系しかありませんが)を使えばこだまとひかりの待避シーンが再現できますね。

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この「並木」が好きな情景部品の一つなんですが、2000年代前半に消えてしまいました。復活してほしいですね。

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「ニュー新幹線」は発売2年後に「2スピード新幹線」として新動力にリニューアルされた上にライトが撤去されたので、このライト付旧動力仕様はかなりのレアものです。

プラレール製品紹介記事一覧

だんだんとプラレールの製品紹介の記事が増えてきたので、単品・セット品・情景部品を年代別にまとめました。
ブログを開くと本文記事が並ぶため、PCからアクセスした場合のみ上のメニューバーから当リンクに直接飛ぶようにしています。

車両単品

1970年代
D51きしゃ(青D51)
C-58じょうききかんしゃ
ニューでんしゃ
ニューひかり号
EC01 ひかり号
EC04 寝台特急

1980年代
EC08 スカイライナー(新塗装)
EL06 ファミリーりょこうサロンカー

1990年代
リニアモーターカー
プラレール40周年号

2000年代
異次元列車

2010年代
京王サンリオピューロランドトレイン
小田急ロマンスカーGSE7000形


セット品

1970年代
D-51こうげんのえきセット
クロスはねばしセット
ふえふきはっしゃセット
ブルートレーンセット

1980年代
基本NO.1セット D-51
基本NO.2セット ライト付ひかり号
基本NO.3セット ライト付ニューひかり号
レール・ロード踏切セット
ライト付ひかり ニュー立体交差セット
ライト付 東北上越新幹線 デラックスセット
L特急 ブロック橋げたセット
ライト付 東海道山陽新幹線セット 開通20周年記念新幹線専用高架レールセット

1990年代
たのしい電車ビデオ付 立体交差セット
人形あそび はじめてのセット

2000年代
ありがとう夢の超特急 新幹線ひかり号セット

2010年代
京成・都営・京急相互直通50周年トリプルセット


情景部品・レール

1960年代
ふくせんステーション(緑ホーム個体)

1970年代
ほどうきょう
回転広告塔
プレートガーター
風景スタンド
てんてつき

1980年代
ライト付えき
とうだいトンネル
いなかのトンネル

1990年代
切符ごっこ駅

【プラレール】基本NO.2セット ライト付ひかり号

基本セットシリーズの2つ目。

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「基本NO.2セット ライト付ひかり号」

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単品の同製品が発売されたのとほぼ同時の1980年に発売、車両がニュー新幹線に置き換えられる1985年頃まで生産されました。

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信号機と立ち木が1本ずつ増え、ストップレールとターンアウトレール、駅が追加されたレイアウト。

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1984年生産の個体です。NO.1セットと比べるとバーコードの有無が分かるので、1985年からバーコードが導入されたようです。

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NO.2セットの説明書。

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1981年10月現在のカタログも入ってました。サロンカーやおどりこ号、R/Cシリーズも載っていて賑やかな内容でした。

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デッドストックなので入手してから箱から出すこともなく、この記事用に初めて組み立てました。