カフェと純喫茶

カフェもいいけど、純喫茶の方が良い。


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カフェというのは何か違う気がする。


なんかキリッとしたサラリーマンがいたり、キャッキャした女子高生や女子大生がいたり、家よりもカフェの方が捗るみたいな人がいるイメージ。


オシャレな照明、高い天井、背高の椅子、明るい色のカウンター。偏見込みでカフェというとこのイメージが付き纏う。


純喫茶はその対をなす。仕事に疲れたサラリーマン、世の中に不満を持ってそうな目つきの若者、ジジババ、変なやつ、そんな人が来るのが純喫茶。


座面が低いソファー、ひび割れのあるテーブル、着色ガラスや波ガラス、適当な店内BGM、灰皿。純喫茶はこうかな。


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純喫茶で人の会話に耳を傾けると、色んな人がいるんだなぁと思うような内容が耳に入ってくる。新宿や池袋の店は特にそう。


人間の綺麗な部分を集めたようなカフェと、堕落してる部分を集めたような純喫茶。喫茶という目的は同じなのにどうしてこうも違うのか、わりとふしぎ。


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昔のお洒落の価値観で生まれたのが純喫茶、今の価値観で生まれたのがカフェだそうだ。


どうにも、始めからお洒落を追求してデザインした店内で飲むコーヒーと、来店した人がお洒落を見出す店内で飲むコーヒーは同じものでも違う味がする。


純喫茶も減りゆく一方。いまはカフェのターンで、またいつか純喫茶の方がお洒落だ現代的だみたいな世の中になってほしいな。


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そんなところ。