【プラレール】「ファミリーりょこう サロンカー」と「プラレール40周年号」

こんにちは。なんとなく改めてプラレールについて調べてたら何が正しいのか分からなくなってきてしまい、大学教授が特化している研究の発表の席で「この分野には詳しくないのですが」と言う理由が少し分かった気がします。プラレールナニモワカラン。

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今回ご紹介するのは(通販番組)、いわゆるプラレール冬の時代に発売された「EL-06 ファミリーりょこう サロンカー」と、客車の金型を流用して発売された「プラレール40周年号」です。

まずは「サロンカー」から。

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国鉄分割民営化の影が見え始め、新車開発が停滞しつつあった1980年代。実車をモデルとするプラレール国鉄に目玉となる新車が無ければ商品開発が出来ないわけでして、特に1983〜84年の2年間は迷走し出します。

前年1982年までは売上好調だったようですが、83年に入ってからは何故か車両に電子オルゴールを搭載し「カッコウ」「鉄道唱歌」「汽車ポッポ」のいずれかが流れる「メロディ東北・上越新幹線」「メロディD51を開発して発売、84年には人気車種をラジコン化した「R/Cシリーズ」が発売されました。結果としてどちらも"あかんかった"ようで、短期間で生産を終了。しかも高コスト製品に注力したせいで、通常ラインナップの発売が疎かになります。有名な「おどりこ号」「リレー号」「通勤特急」の三大東海型急行を塗り替えてどうにかしようとしたシリーズもこの頃の発売です。理由は言わずもがなコストカットと苦し紛れでしょう。165系を塗り替えたところで185系阪急6300系になるわけないのに。

そんな中、国鉄が1983年に14系客車を改造したジョイフルトレインを誕生させます。「サロンエクスプレス東京」です。

ほいきたと言わんばかりにプラレールでも「サロンカー」として製品化。この時期唯一の新規金型です。結構気合の入った製品ですが、時期が時期だけに生産数は極少数らしく、1987年まで生産されていたようですが箱付きの現存数は非常に少ないと見られています。当記事の個体は1987年生産のもの。

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付番は「EL-06」。EL(Electric Locomotive)=電気機関車シリーズなのでEL。箱はEC箱に分類されるものです。ファミリー人形3体付き。

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サロンエクスプレス東京は特に牽引機を指定されてなかったので、先頭車は電気機関車ならなんでもよかったはずだと思うのですが、製品ではEF64-24が選ばれました。金型はブルートレーンのEF65を流用しつつ、塗装と車番で差別化を図っています。なぜこの顔で前面に扉のあるEF64だと言い張ってるのかは謎です。冬の時代クオリティ。

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客車の造形はバッチグー。ファミリー人形を乗せるために屋根が取り外せるようになっています。車内もテーブルやカップなどが再現されなかなか上出来です。屋根はクリア成型。

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付属するファミリー人形は母、姉、僕の3体。未開封の状態で入手したので記事の写真では別の個体を使用しています。

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テールマークもしっかり再現。客車ですが編成完結の列車なので最後尾の連結器はナシ。実車は他のジョイフルトレインと連結したりした事もあるようですが。

イカした製品だったサロンカー、1987年の新動力切り替えによるラインナップ見直し時に引き抜かれる事なく絶版となりました。

一部では2015年の廃車回送を予見していた製品だと言われています。言われてません。



サロンカーの絶版から約12年経った1999年。プラレール40周年を記念して9月25・26日にオリエントサルーンを使用した「プラレール40周年号」が走りました。

そう、オリエントサルーンです。12系です。12系なのに14系の金型を使って製品化されました。なんなんだよ。

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初日の9月25日に車内販売グッズとして発売されたのがこの「プラレール40周年号」です。特別デザインのパッケージが特徴。10月14日には一般発売もされており、1999年の「プラレールの日」限定商品を兼ねています。

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61号機をイメージした文字色がイカしますね。

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牽引機は実際の運転に即してEF58-61。1996年に絶版になっていたEF58が堂々復活です。何故か前輪側に車軸受けが付いてます。

しかし残念なのが61号機を再現するために側面にモールドを追加してしまった事。2003年に単品で61号機が発売されたのでそこはいいのですが、2006年の「歴代つばめスペシャルセット」に同梱された青大将色では無駄なモールドとなってしまいました。作業工程上仕方がないとは言え勿体無い気がします。

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12年ぶりに引っ張り出されたサロンエクスプレス東京も金型に改修が加えられ、ドア部分のモールド、車軸受け、シャーシ・屋根のネジ受けが追加されました。

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塗装で誤魔化そうとしてますがどう見てもサロンエクスプレス東京です。本当にありがとうございました。

車内販売用はグレー成型の連結器が装備されており、こちらは一般発売された白連結器の方。いつか車内販売Verも手に入れたいものです。

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この客車は後に再び金型を改修され、「ユーロカートレイン」として再々登場しました。

どちらも詳しく紹介してるサイトやブログは少ないようなので、ここでまとめてみました。



ちなみに今回は写真の品質の維持とクリックで別ウィンドウを開いて写真の拡大が出来るようにしたのですが、どうでしょう。

わけわからん紀行 実質卒業旅行編

濃霧の柘植で放り出されてタクシー代行を手配してもらい無事帰宅した翌日、元々京都に行く予定だった日なので朝からドンブラコッコと京都へ行きました。あと大阪にも行きました。

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朝焼けの亀山駅からスタート。315系の投入が発表され余命宣告を受けた211系0番台が停まっています。というかいつも亀山にいるのでさほど珍しくは感じないのですが、そろそろ撮っておかないと後々後悔しそうです。

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柘植に着くと相変わらずの霧。この程度なら通常運行できるんですね。ここから昨日散々な目に合わせられた草津線に乗ります。

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京阪大津線の撮影が第一の目的だったので、大津で下車。縁もゆかりもない土地なんですが、中学の修学旅行で大津に泊まったというだけでなんか懐かしくてよく訪れちゃいます。琵琶湖を望むロケーションも好きでして。

700系の80系塗装車が塗装を変更するとの事で、走ってるか不安なまま運行情報も確認せず石山坂本線に突撃。もし車庫に停まってたら遠くから撮るだけにしようと思い、近江神宮前に向かいます。

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車庫の方に向かい沿道を歩いていると坂本方面から来やがりました。この野郎。カメラ出す暇もなかったぞオイ。

仕方ないので折り返しを狙うために次の列車で追いかけます。

折り返しが来るまでの時間と京都へのアクセスを考えると石山がちょうど良さげだったので、降りて待機。

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来ました来ました。2枚看板はイカしますね。

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もうちょっとちゃんと撮るべきだったなと思いつつお見送り。じゃあな...

琵琶湖線に乗り換えて京都へ。京都に着く直前に奈良線103系とすれ違いました。あわよくば撮ろうと思ってたのにカスがよ。

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あ!通勤電車(スカイブルー)だ!

しかしまぁ、修学旅行が物足りなかったという理由だけで毎年京都に来てるとそろそろ行く場所も無くなってくるわけで(とは言えまだ行ってない寺院や神社もいっぱいあるのですが)、今日はただ食事をしに長岡天神に行く事としました。すぐ大阪行くしね。

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阪急河原町のホームに降りると京とれいんが停まってました。なんだよ快速特急Aって。

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特急に乗車。まだ多くの車両が梅田幕でした。次行く時は全部「大阪梅田」幕になってそうです。

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お昼を食べに来たのはこちら。長岡天神駅前にある「純喫茶 フルール」です。そう、このブログと同名の喫茶店なのです。存在を知るや行ってみたいと思いやっと念願叶いました。

このブログ名は「喫茶店が好きだからありそうな名前を付けた」という事でフルールにしたんですが、やっぱりあるもんですね。

ナポリタンとコーヒーのセットを頂きつつ、窓の外に見える阪急電車を眺めてダラダラと過ごします。1時間ほど経ったところで大阪へ向かうために店を出ました。ご馳走様です。

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梅田なう。30分くらい撮影してたいところでしたが、会う約束をしている人がいるので速攻で退散。大正駅に向かいます。

何を隠そう2月15・16日はTHE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 7thLIVEの当日。プラレーラー兼プロデューサーを含め多くのフォロワーさんが同じ場所に集結する日なのでした。全人類大阪いるな。

環状線に乗っていると、なぜか大学の研究室の同期(以下、H)が偶然にも同じタイミングで大正駅に向かっている事が判明。や、こいつも目的はもちろんデレマスのライブでこの日程で大阪に行くという事は知ってたのですが、なんの示し合わせもしてないのにこうも接近するもんかと。

大正で降りてフォロワーさんと合流するために京セラドームに向かう途中、信号待ちをしていたらHから連絡が来ました。

「見間違いだったらごめん、お前いま信号待ちしてない?」

うせやろ。

ギョッとして周囲をキョロキョロし、視線を反対側の歩道に写すとソイツがいました。ウケる。

信号を渡り合流、二人してキモオタスマイルを浮かべます。

「何しとんねんこんなとこで」

「こっちのセリフじゃ」

東京のオタクが偶然にも大阪で出会ったという事実に爆笑しながら京セラドーム周辺をグルリ。フラワースタンド見に行かない?という事で二人して鑑賞。

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りあむー!俺の担当アイドル!!!りあむー!!かわいいぞ!りあむ〜〜〜!!!!

この辺りでプラレーラーの面々から連絡が付いたので、一旦Hと別れてオタクたちに会いに行きます。担当アイドルが出るライブなのにチケが無くて参加できないと思うと涙止まらん。

プラレーラーと合流するぼく「涙止まらん」

わぐちん「ライブ参加して」

ぼく「涙止まらん止まらん」

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以前西電さんに代理購入してもらっていた中古のプラハイウェイを受け取りました。ありがとうございます!

ライブには参加したいものの、元は参加する予定がなかったのでしばし葛藤。プラレーラーたちに「ヘイヘイ、参加せんでええのか〜?」と煽られて涙止まらん。

結局談笑していたら開場時間になってしまったので、同じく15日は参加しない研究室同期と大阪をプラつく事にしました。

そういえば関東の友達(以下、W)がもう一人大阪おんねんな、と思い連絡してみると「会うぞ!」との返事が来たので、ほんじゃ会いに行って過去最高に意味不明な1日にしようやというノリでユニバへ。

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ユニバーサルシティをウロついてたらたこ焼きを食べ比べできる店があったので入店。たこ焼きうめ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。

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ユニバの近くに宿泊してるWも合流し、実質大学の卒業旅行みたいになりました。ちなみに一人は退学してて一人は留年するので卒業旅行っぽい何か止まりです。決して卒業旅行を名乗れない何か。

WはWで別の用事で大阪に来てるので、食べた後は解散。

そろそろ日が暮れる頃だしどうするよ?という流れになり、じゃ難波で夜飯でも食う?となったので難波へ。

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なんばウォークで良さげなお好み焼き屋を発見。「大阪来てるんだしどうせならよ」と入ってみました。

「わけのわからん日にカンパ〜イ!!!!!!」と酒をガチコンとしながら本場のお好み焼き屋を貪りました。美味しかった〜。

近鉄難波21時発のアーバンライナーで帰る事にしたので、まだ時間あるし上の方フラつこうやと地上へ。

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適当に歩いてたら道頓堀に行き当たりました。「大阪っぽい!」とオタク二人して記念写真を撮影。

いい時間になってきたので、Hとも難波駅で解散。かなり端折って書いてますが、めちゃくちゃ楽しかったです。人生こんな感じでいい。

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21時発のアーバンはplusでした。ひのとり導入前に乗っておきたかったのでヨシ!

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デラックスシートに乗りQoLをアゲアゲにします。いい座席でした。

津まで乗り、紀勢線で亀山へ帰り無事帰宅。いやぁ、楽しかった。

わけわからん紀行2020 バレンタイン編

2月14日・15日の2日間、特にアテもなく関西をフラフラしてたら色々と面白い事が起きたので記事にします。


まずは14日金曜日の話。バレンタイン当日ですが、そんなもん関係のない俺には遠出日和です。

先日なんとなく信号機について調べていたら、名古屋市内に旧型の信号機、いわゆる「角型」が現役で稼動しているとの情報を発見したので見に行く事にしました。

三重に帰省していたので関西線で名古屋へ。地下鉄東山線名城線と乗り継いで件の信号機がある町の最寄り、志賀本通駅まで行きます。

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名古屋市営は初乗車だったので新鮮でした。駅出口のサインがシンプルでかっこよかったので一枚。

2月にしては高い気温の中、テクテクテクテク(サービス終了済アプリケーション)と目的の交差点まで歩きます。古い信号機の置き換えというのは公表されないものなので、昨日は動いてたのに今日は無いみたいな事がザラにあるそうです。最新の稼動情報も今年1月だったので動いてるか不安でしたが。

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ありました!信号機はまるで詳しくないのですが、古いもの好きとしては見逃せません。

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昭和44年製らしく、国内最古級の道路用信号だそうです。

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意識して信号機を見た事がないので、こう見るとなんか新鮮です。またいつ消えるか分からんシロモノなので満足するまで撮影しました。

さて目的を一つ達成してしまったので名古屋駅に戻ります。名鉄瀬戸線の尼ヶ坂から栄町に出て、地下鉄東山線で来たルートを戻ります。

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久々の名鉄でした。この時点で昼。どこかで飯を食べようと思い、せっかく名古屋にいるんだしきしめんでも食うかと新幹線ホームへ。

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美味しかったです。じゃ、京都行きま〜す。

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京都に来ました。

いや、本当は15日に行く予定だったんですが、京都行きたいなってなったので、来ました... 決して名古屋に何も無いからというわけではなく...
短距離で新幹線を使うのはで初めてでした。

2012年から毎年来てるとそろそろ行く場所が無くなってくるのですが、京都市内に良さげな喫茶店があるそうなのでそちらへ直行。

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「喫茶 翡翠」にやってきました。京都市営地下鉄北大路駅から徒歩10分程度。

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冷コーを1杯。店内の雰囲気は俺好みなものだったので満足です。テーブル筐体も3台ほど置いてありました。

1時間ほどダラダラした後は大阪へ向かうために京阪線へ。始発駅から特急に乗りたいので出町柳まで出ました。

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馬鹿と煙は高いところが上りがちなのでダブルデッカーの2階に乗ります。

沈みつつある太陽を眺めながら淀屋橋まで乗り、大阪市営で梅田へ出ます。夕飯探し。

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レトロな雰囲気漂う大阪駅前ビルの地下を彷徨っていたら良さげなお店を見つけたので入りました。喫茶店スタイルのレストランかと思うのですが、店内は正解だったのでオススメです。

コーヒーを啜りながら店内のテレビで大阪ローカル番組を見ていると、ふと目を落としたツイッターに「琵琶湖線:運転見合わせ」という情報が流れてきました。オイオイ。これから琵琶湖線で帰るんやぞ。

運転再開しても遅延が拡大してるとどうしようもないので、余裕を持って終電の数本前になる時間にとりあえず京都まで出て様子見。着いた頃には運転再開をしていたので一安心。

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切符を買い直すついでに駅を出てバレンタイン限定ライトアップの京都タワーを1枚。

琵琶湖線が再開していたお陰で無事に草津まで行けたので、後は草津線で柘植に出て関西線に乗り換えるだけです。

と、石部駅停車中に「反対列車が濃霧の影響で遅延している」との放送が入りました。草津線で霧が出るのはいつもの事なので、大して気にせず約20分遅れで発車。

すると少ししてから甲南駅付近で濃霧のため、貴生川〜柘植駅間で運転を見合わせています。再開の目処は立っておりません」と追って放送が。オイオイ。俺は柘植まで行きたいんやぞ。

「このため、この列車は柘植行きですが、行き先を変更し貴生川行きとして運転いたします」

あぅ。

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貴生川で放り出されてしまいました。確かに凄い霧。柘植まで乗るはずだった列車は折り返して霧の中へ消えていきました。

この時点で21時39分。柘植で乗り換える関西線はもう最終列車しかなく、しかも22時17分には出てしまうのですが。間に合うか心配になってきます。

少しばかりホームでボケ〜ッとしていると21時55分発の柘植行きが来るとの放送があったので、こんだけ遅れたら関西線最終も接続待ちしてくれるかなと少し期待します。

が、どうやらその列車も10分ほど遅れていたらしく、22時を過ぎてから来ました。

柘植には22時36分に到着。

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列車おらん... 関西線も遅延してるかな?と思って他の乗客たちとホームで待っていると、先ほど乗ってきた草津線電車の車掌がやってきました。


車掌「あの〜、もしかして亀山行き待ちですか?」

我々「」(肯定の仕草)

車掌「どうやら定刻で発車してしまったみたいでして...」

我々「!」

車掌「指令に確認してみます」


車掌さんと指令の電話でのやりとりを小耳に挟みながら、とりあえず帰る手段が現れるまで待つしかありません。


結局、JR西日本が代行タクシーを出してくれる事で決着。約1万円もする距離を見知らぬ他の乗客との相乗りで亀山まで送ってもらいました。


柘植とかいう山の中で放置されそうになった時はどうしようかと思いましたが、無事に帰れたのでヨシです。みなさんも濃霧には気をつけた方がいいかもしれません。

【プラレール】旧動力のL特急が2本

先日、庭に植えているプラレールの成る木が久々に実りまして、以下の2セットを同時に収穫しました。
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「基本No.3セット(1977)」と

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L特急 ブロック橋げたセット(1985)」です。

たま〜に良いのが実りますね。どちらもL特急のセットだったのは偶然なんでしょうか。

え?種ですか?そりゃ家にあるプラレールが種ですよ。土に植えて水をやると大木に成長します。自分は旧動力のD51を種として植えました。
噂によればプラスチック汽車やロータリー除雪車を種にするとかなり良いものが獲れるそうですが、生憎これらの種は高値で取引されているので農園で手に入れるのも一苦労です。

さてさて、製造年に差がある2本のL特急です。どれだけ差異があるのかどうか、顕微鏡で観察していきましょう。

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うわ、スイッチの長さが違う。

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後尾車のシャーシも違うぞ。

ちなみに中間車は同じでした。L特急は1977年に「チンチンふみきりセット」で先頭・後尾の2両編成でデビュー、時を同じくして単品と「基本No.3セット」がリリースされましたが、丁度箱のリデザインの時期と重なったため新旧の金型が入り乱れていると考えられます。

時系列順にすると

1977年前半 チンチンふみきりセット(2両編成) ←寝台特急シャーシ

1977年中盤 単品(電車箱・3両編成) ←新規設計シャーシの中間車を追加

1977年後半 基本No.3セット

という感じでしょうか。当時のカタログを見ても一緒くたに載せられているので1977年内での発売時期は定かではありませんが、少なくとも単品は7月頃までにラインナップに載っているので上記の解釈で良さそうです。



電車箱の単品も実ってくれると嬉しいんですけどねぇ。

【プラレール】切符ごっこ駅

絶版品の中でも最近絶版になった情景部品を紹介します。22年くらい前に絶版になりました。最近ですね。

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「J-28 切符ごっこ駅」

1988年夏頃に発売され、1998年にカタログ落ちしたそこそこロングセラーな情景です。

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箱の裏。

駅は東京駅をイメージしてるようですが、地味な駅舎なので八重洲口とかそこらへんでしょう。

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東京、新大阪、博多、盛岡行の切符が各2枚ずつと、オレンジカード1枚、コイン3枚が入ってます。
オレンジカードと盛岡行きの切符が良いですね。時代を感じさせます。オレンジカード廃止から久しく今の若い子はあまり馴染みがないと思うので簡単に説明しますと、テレホンカードみたいなものです。で今の若い子はテレホンカードにも馴染みないと思うので簡単に説明しますと(以下略)

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ここに切符をセットして

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コインをブチ込み

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丸いボタンを押すと切符が勢いよく出てきます。

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オレンジカードも勢いよく飛び出します。

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四角いボタンはコイン返却口。こっちは静かに転げて出てきます。

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基本設計は「パネルステーション」「おしゃべりステーション」と共通。もちろんパネルステーションを組み合わせる事でタワーを作る事もできます。
写真は「これが未来の東京駅だ!」みたいなシーンです(引退済みの車両)(何も未来ではない)

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おまけの広告欄。西鹿児島も懐かしい駅名ですね。

80年代後半から90年代の情景部品も集めたい所存です。

ちゅうおう10周年 房総半島暴走編

プラレールひろば in ちゅうおうが今年で10周年を迎えるに祭し、表題の通りの限界旅行が去る1月12日から13日にかけて"""実行"""されました。

町田トレインコネクション(MTC)に来た雅さんと平塚を唐突にハイエースし千葉まで連れていくという、水曜どうでしょうじみた旅行です。

企画自体は去年の10月から練られていたみたいですが、自分が参加する事になったのは1月6日の夜の事。福遠と食事に行った時に告げられました。

福遠「日曜の夜空いてる?」
ぼく「特に予定はないよ」
福遠「雅と平塚を拉致って和ちゃんのハイエースで千葉に行く計画があって、既にホテルも抑えてるんだけど"""一人分の空き"""があるんだよね」
ぼく「あっそうですか...」(同行決定)
福遠「^^」
 
サプライズだからご内密にね、と言われたのでちゃんと守ります。共犯者の誕生だ。

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てなわけでMTC。オタクたちとワイワイ遊びました。MTCの記事はいずれ...と思うものの、過去の参加回も書いてないのでダイジェストで書きましょうかね。

公開時間も終わり、撤収作業を途中で切り上げて会場にいた共犯者A(以下、1000番台)とB(以下、ぺこり)と共に中古屋を回りましょうという体で雅さんの車に乗り込みます。実はここに至るまで全く共犯者たちとは連絡を取っておらず、後に雅さんから「めちゃくちゃ自然に集まってついてきたから返って怪しかった」と言われました。正直よくなんの示し合わせもなく合流したなと思います。

ちなみに平塚は先約があり先に出てしまったので、計画に変更が出ました。

20時過ぎに福遠が合流する予定だったそうで、電話がかかってきます。

本来なら一人でいるはずの福遠「じゃ、和ちゃん(共犯者C、主犯格)に代わるね」
雅さん「おい待て、なんで和ちゃんがいるんだ」
同行一同「ハテ〜、なんでいるんですかね〜(すっとぼけ)」

指定された駐車場に着くと、少ししてからハイエースが現れました。

和「なんか川崎の方に夜景を見に行きたくなった(唐突)」
福遠「という事なので、車を置いてきてください。そこの駐車場24時間1000円なので」
雅さん「なんでや」
福遠「では、ご移動願います」

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およそ1時間後。川崎の夜景なんてなんのその、アクアラインに突入。福遠が「海ほたるで戻るから」と大嘘をブチかましそのまま千葉に上陸します。1000番台さんは記録班(一人)なのでカメラを回していました。

当初の目的地である五井駅前に到着し、そのままホテルにチェックイン。ビジホなので風呂がド狭く、またせっかく旅行に来てるんだしデカい風呂にでも行こうという事で少し離れた銭湯へ。雅さんは「拉致されてしまった...」と落胆しておりました。

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眼鏡をかけてないと誰が誰だか分からない状況で浸かるお湯はオツなものでした。これはなんか銭湯に行くと飲みたくなる瓶のコーヒー牛乳。

銭湯を出てからは夜食を買い込みホテルに帰投。日付も変わりそろそろ寝るかという雰囲気が出てきて、福遠がもう寝る体制に入ったところでドアがノックされます。

ドアを開けてみると別部屋にいる和ちゃんとぺこりニキが参上。

和「どうせ寝てないと思うし来た」
ぺこり「いいだろお前成人の日だぞ」
福遠とぼく「オイ」

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部屋に来たのはいいものの、特に俺と福遠には干渉せず持参のオセロをして帰っていきました。なんだったんだ...


翌朝、前日夜に電話口で「雅パイセンと予定があったのに拉致って千葉行くとか度が過ぎるだろオイ💢」とブチギレてた平塚が五井に参上。来てくれてありがとうございます。

かくして本来のメンバーが揃ったのですが、どこに行くかは確か決まってなかったはず。

小湊鉄道の始発駅にいるんだしポッポの丘行かへん?」という事になり、目的地はポッポの丘に決定。

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寄れるだけ小湊の駅に寄ろうという事で、上総山田駅前で小休憩。

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イカす駅でした。

お次はインスタ映えスポットがあるという里見駅へ。

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里見駅では入場券を買い構内を散策。と言っても小さな駅なので少しウロウロしただけで終わり。中線が行き止まりという珍しい構造の駅でして、福遠と「こういう配線プラレールでやってみたいね」などと話しました。

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駅から少し歩いて例のインスタ映えスポットへ。線路の前に鳥居があり、緑が鮮やかな時期は相当良いロケーションになるみたいです。まぁ、冬場なのでこんな様子ですが。これはこれで結構良いと思いませんか?

上下列車を見送り、ポッポの丘へ向かいます。

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前々から行きたかった場所なのですがようやっと来れました。着くなり車掌車を動かすよとのことでオタクダッシュで全員ヨに乗車。車掌車に乗るのはもちろん初めてだったので、デッキから連結器の動きを注意深く観察して顔をキモくしました。

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構内の短い線路を往復した後は、牽引するディーゼル入換車が切り離されこちらも往復。その隙にヨ8000を撮影。いいな〜車掌車。

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オタクたちで遊び過ぎて話すと長くなりそうなので手短に済ませます。最後は24系の車内で寝台特急の乗客の顔つきをしたり車内放送体験をして楽しみました。

入場無料の施設なので、食事や募金などでお布施。今後また車両を増やすそうなので、増えたら行きたいな〜と。

夜はみんな疲れて眠り散らかしながら東京に帰投。某中古屋に寄ってから町田まで戻り解散となりました。和ちゃん運転お疲れ様です。






共犯とは言え自分も巻き込まれの身なので、詳しい経緯は福遠の記事までどうぞ↓

fukuen-4468.hatenablog.com

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【プラレール】ふくせんステーション

どうも。プラレール以外に書けそうなネタが無いのでプラレールの話題が続いてます。

今回も今回とて、なかなか出回っている写真が少ない情景部品から一つ「ふくせんステーション」を取り上げます。

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屋根等欠品のジャンクで入手しましたが欲しかったのでヨシ!

1968年、発売以来単線のみだったプラレールに今日まで続く複線規格が登場します。登場当時は新システムをアピールするために「ふくせんプラレール」と名付けて展開されていました。

その複線規格の目玉として登場した情景部品がこの「ふくせんステーション」になります。システム的には2007年に発売された「自動のりかえ駅」と同じですが、こちらは3両編成が丸々停まる事の出来る長さ(直線レール2本分)を持ちます。前後の1/2直線レールと同じ長さを持つアプローチレールを含め、直線3本分になる大きい情景部品です。

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↑このレールはふくせんステーション専用というわけでもなく、旧Uターンレールや旧Y字レールと同じ幅を持つのでそれぞれに繋げる事が可能です。1972年の「弁慶号プラレールセット」ではUターンレール用に同封されていました。

発売は1969年。「ふくせんプラレールステーションセット」としてリリース。金型改良を重ね、セット品は1974年まで、単品は1975年までラインナップに乗りました。

当初は白いホームにクリア赤成形の屋根、車両が到着するとホームにいる人形が動くギミック付き。それからすぐに緑ホームに赤屋根、あるいは黄色ホームに赤屋根へと成形色が変更され、人形が動くギミックが廃止されました。

当記事で紹介しているのは緑ホームの個体。単品は緑ホームの個体が存在していたのが確認されていますが、これがセット品のものか単品のものかは不明です。

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こちらは1972年頃の単品に同封されていたカタログの一部。この頃すでに緑ホームになっていた模様ですが、写真は発売当時のまま白ホームにクリア赤屋根です。どういう動作をするかは説明するまでもなく書いてあるので読んでください(投げやり)

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ホームを外すと自転車のベルと同じアレが入っています。動力車の車輪がシャフトを回転させ、ギアの動力伝達によってベルを鳴らし続ける仕組みです。

あまりにもけたたましいので運転会に持ち込むと以下のようにボタンを固定されベルを封印されます。

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中古屋に出回っていた頃(20年くらい前ですかね)もあまりのうるささにベルがテープ留めされた状態で売られていた、みたいな話も聞いた事があります。実際軽く動かすだけでチリンチリン鳴るのでやかましいです。

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裏面。車両停車用のフックが一体成形されたパネルがついてます。

1975年の絶版後、1979年に金型を改良して「複線自動ステーション」として再び登場しました。

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こちらはセット品のみの情景としての発売。1979年発売のニューひかり号とL特急が入った「複線自動ステーションセット」の後は、1984年の「東北上越新幹線・リレー号セット」に入れられ、これを最後に絶版となりました。

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動きは面白いのでレイアウトに入れるにはもってこいなのですが、やかましさがとんでもないので使い方に慎重にならないといけない情景部品です。

【プラレール】人形あそび はじめてのセット

1993年にリリースされた「人形あそびシリーズ」には新型新幹線300系と新型通勤電車209系が起用されました。300系は単品発売の他、この「はじめてのセット」にも同封されています。
この人形はプラレールファミリーの後身、プラキッズの前身に当たります。 

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「はじめての」という名の通り、比較的低年齢層向けのパッケージデザインになっています。人形は運転手さん、男の子、女の子の3体が付属。
レイアウトは単純なエンドレスで、駅は例によって「こうか駅」です。

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先頭車に運転手さんを乗せるため、電池は2両目に入れる方式で1両目と2両目は永久連結。

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もちろん後尾車も通常品とは別金型。

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注目すべしは中間車。なんと登場当時のパンタグラフカバーを搭載した325形(5号車)が再現されています。通常品の300系中間車は328形(6号車)なので、連結すると綺麗にパンタカバーが連続した状態に。
なかなかイカした設計です。シビれるねぇ。

やっぱり未来の新幹線はかっこいいですね。もう引退してますけど。