【プラレール】ふくせんステーション

どうも。プラレール以外に書けそうなネタが無いのでプラレールの話題が続いてます。

今回も今回とて、なかなか出回っている写真が少ない情景部品から一つ「ふくせんステーション」を取り上げます。

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屋根等欠品のジャンクで入手しましたが欲しかったのでヨシ!

1968年、発売以来単線のみだったプラレールに今日まで続く複線規格が登場します。登場当時は新システムをアピールするために「ふくせんプラレール」と名付けて展開されていました。

その複線規格の目玉として登場した情景部品がこの「ふくせんステーション」になります。システム的には2007年に発売された「自動のりかえ駅」と同じですが、こちらは3両編成が丸々停まる事の出来る長さ(直線レール2本分)を持ちます。前後の1/2直線レールと同じ長さを持つアプローチレールを含め、直線3本分になる大きい情景部品です。

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↑このレールはふくせんステーション専用というわけでもなく、旧Uターンレールや旧Y字レールと同じ幅を持つのでそれぞれに繋げる事が可能です。1972年の「弁慶号プラレールセット」ではUターンレール用に同封されていました。

発売は1969年。「ふくせんプラレールステーションセット」としてリリース。金型改良を重ね、セット品は1974年まで、単品は1975年までラインナップに乗りました。

当初は白いホームにクリア赤成形の屋根、車両が到着するとホームにいる人形が動くギミック付き。それからすぐに緑ホームに赤屋根、あるいは黄色ホームに赤屋根へと成形色が変更され、人形が動くギミックが廃止されました。

当記事で紹介しているのは緑ホームの個体。単品は緑ホームの個体が存在していたのが確認されていますが、これがセット品のものか単品のものかは不明です。

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こちらは1972年頃の単品に同封されていたカタログの一部。この頃すでに緑ホームになっていた模様ですが、写真は発売当時のまま白ホームにクリア赤屋根です。どういう動作をするかは説明するまでもなく書いてあるので読んでください(投げやり)

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ホームを外すと自転車のベルと同じアレが入っています。動力車の車輪がシャフトを回転させ、ギアの動力伝達によってベルを鳴らし続ける仕組みです。

あまりにもけたたましいので運転会に持ち込むと以下のようにボタンを固定されベルを封印されます。

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中古屋に出回っていた頃(20年くらい前ですかね)もあまりのうるささにベルがテープ留めされた状態で売られていた、みたいな話も聞いた事があります。実際軽く動かすだけでチリンチリン鳴るのでやかましいです。

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裏面。車両停車用のフックが一体成形されたパネルがついてます。

1975年の絶版後、1979年に金型を改良して「複線自動ステーション」として再び登場しました。

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こちらはセット品のみの情景としての発売。1979年発売のニューひかり号とL特急が入った「複線自動ステーションセット」の後は、1984年の「東北上越新幹線・リレー号セット」に入れられ、これを最後に絶版となりました。

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動きは面白いのでレイアウトに入れるにはもってこいなのですが、やかましさがとんでもないので使い方に慎重にならないといけない情景部品です。