車両はもちろん、レールや情景を大量に使って広いパノラマレイアウトを組み立てるのはプラレールで遊んでいた子供の夢だと思います。自分も夢でしたが最近では子供に夢を見せる側です。
そんなパノラマ、セット品のパッケージに写真が載っているのを思い出す人も多いのではないでしょうか。というわけで年代別に集めてみました。
1960年代
1969年頃の製品と思われる「電動超特急ひかり号セット No.2」
広い居間を持つ家なら十分に広げられそうなレイアウトの写真が載っています。
パノラマ写真はセットにより異なり、これはひかり号のセットなので車両はひかり号のみとなっています。
白い「こうかレール」で鉄橋を挟んで4連アーチを組んでいるのが良いですね。情景は当時発売されていたものを最低限使っている模様です。
左端にかなり早期に消えた情景部品の一つ「電燈」が置いてある事に注目。
あとはパノラマというよりレイアウト案ですね。曲線が多い。
1970年代
1979年頃の「部品セット 複線」
レイアウト拡張用のセットです。
裏面のパノラマは豪華です。車両は「パノラマ特急」「東海型電車」「寝台特急」「ひかり号」「D51」「地下鉄電車」の6車種。
こちらの左端には新旧トンネルが並んで置かれていて、情景部品の世代交代の時期に撮られたものと分かります。寝台特急の下にある「松の木」や高架線を走る「ひかり号」も現役最末期に当たります。
1980年代
80年代のパッケージでは子供がパノラマを広げている様子がメインとなり、作りかけのレイアウトでそのセットに含まれている車両や情景で遊んでるシーンが載せられています。
1980〜85年頃に発売された「基本NO.1セット D-51」はセット内容とパノラマの関係性が薄いです。君が牽いてるそれはメロディD51だぞ、少年...
踏切を渡ろうとしているのが唯一の救いですね。
1982年に発売された「ライト付 東北上越新幹線デラックスセット」
レイアウトを作りつつ遊ぶ様子が子供らしくて良いと思います。マメジョイントが落ちているのが気になりますね。踏んだら痛そう。
こちらも1982年のカタログが入っていたので同じ年のものかも。「笛付 シュッポーD-51セット」です。
上の東北上越新幹線セットと共通性があり、手前の配線が変更されています。
奥の高架線に200系が置かれて、手前に高原の湖が置かれているところにストーリー性を感じます。
1983年の「ライト付 東海道山陽新幹線セット」ではパノラマが完成され、セットレイアウトが独立して敷かれています。新製品アピールのためでしょうか?
1980年代後半からはパノラマを背景にセットのレイアウトを置いた写真が主流になりました。
1988年発売の「近郊電車(ブルーライン)DXレールロードセット」
ブロックビルやプラロードを組み合わせた「街」の風景がメインのパノラマです。1985年頃に登場したブロック橋脚を多用しているのもポイント。
基本レイアウトは箱の左側に載せ、パノラマ写真では子供が遊んでいる一部だけ写すのがこの時代の箱の特徴と言えます。
1990年代
こちらは1996年頃の「のぞみ号4両編成ループセット」
壁のように立つの奥の高架線とパネルステーションタワーが良いですね。
以上、持ってる製品からパノラマレイアウト写真を取り上げてみました。あでゅ。