【プラレール】リニアモーターカー
リニアモーターカーのプラレールと言えば、L0系が笛コン仕様で発売されたり、日車夢工房限定品で発売された事もありますが、ここでは絶版品の方を取り上げます。
品名はそのまま「リニアモーターカー」。
発売期間は1990〜97年。このタイプの箱は1990〜94年のもので、蓋が文字だけのものと写真入りのものが存在します。こちらは前者のいわゆる「文字箱」です。
既に20年以上前に絶版となっている車両ですが、今でも中古人気はイマイチの不憫な商品です。
正直、一目見ただけでは「あぁ、リニアモーターカーっぽい車両を作ってみたのね」くらいにしか思えないようなフォルムですが、実は「MLU00X1」という1988年にJR東海が製作したモックアップが車体のモデルとなっています。試作品の段階では、商品名を「リニアエクスプレス」としてそのままMLU00X1として製品化するつもりだったようですが、塗装コストがかかるせいなのか実現しませんでした。
上の写真では見えませんが、浮上式リニアを表現するために透明な樹脂を車輪としています。最近のL0系も同じく透明車輪です。
モデルのMLU00X1の実物はメタリックな紺色をしていたのですが、プラレールでは白い車体に赤と黄色のラインになっています。
あくまでも推測ですが、山梨実験線が完成する前に実験を行っていた宮崎実験線の試験車両「MLU002」の塗装を基にしたんじゃないかと考えてます。納得すると思うんで検索してみてください。
この金型、平坦な車体を表現するためにドアモールドと貫通路以外全てをのっぺりに仕上げた結果、使い勝手が良いモノとなってしまい、足回りは「WIN350」に、車体は「ホワイトプラレール」や「ポケモンブロック リニアでGO!」、更にはプラレール博の記念品などに化けるなど結構使い回されています。
側面の「JEX007」はおそらくJapan Expressの略で、007は当時までに実験で使用されていた6車種の次世代型という意味なのかなぁ思います。(ちなみにLSM200という実験"機材"を含めると8番目になります)
スーパーひかりと合わせて90年代当時の「近未来」を作ってみました。過去の未来。