先日、某黄色い競売サービスを眺めていたら古いプラレールが出ているのを見つけました。
ただのベーシック系セットか〜と思って一度はスルーしたのですが、改めて見た時にとある事に気づきます。
こんなセット知らないぞ
過去に発売された商品はネットや書籍などから情報を集めてほとんど知り尽くしたと思っていたのですが、この期に及んで見た事も聞いた事もないモノが出てくるとは驚きです。
というわけで入札バトルを制し入手する運びとなりました。
「D-51 こうげんのえきセット」です。
D51の急行列車に「こうげんのえき」と木・信号機・並木が含まれた楕円エンドレスレイアウト。「こうげんのえき」はホーム側の窓が開いている初期金型です。
「こうげんのえき」が入っている以外は何の変哲もないセットなのですが、特筆すべきはセットの存在そのものにあります。
なんと、あの「プラレールのすべて」の巻末にあるセット品発売年表に載っていません。当時のカタログを調査しても未記載です。同じく年表・カタログ共に未記載の「ちかてつふくせんセット」と並ぶ幻級のセットと言えるでしょう。
ちなみに同一の内容で寝台特急(583系)が入っている「しんだいとっきゅう こうげんのえきセット」が存在しており、こちらは年表にもカタログにも載っていますしネットにも写真が上がっていたりします。発売は1975年です。
なので、このセットも1975年頃の発売かと思われます。
レイアウトを組んでみました。
はっきり言って地味です。
D51急行列車が入ったセットは他にもあり、
「D51きゅうこうれっしゃ高架セット」(1971年)
「D51きゅうこうれっしゃセット」(1973年)(いなかのえき・踏切入り)
「D51きゅうこうセット」(1974年)
「D51きゅうこうれっしゃセット」(発売年不明)(楕円エンドレス)
の4種類が発売されていた事が確認されています。
「こうげんのえきセット」も上記の急行列車セットシリーズのつもりで出したのでしょうか。
当初はD51入りで売り上げを見て、後から新製品の寝台特急にチェンジしてみたのか、あるいは寝台特急版とD51版を同時に発売してこちらも売り上げを見てみたのか、流石にそこまでは分かりませんが何かしら事情があったのでしょう。
手持ちの寝台特急で「しんだいとっきゅう こうげんのえきセット」を再現。やっぱりこっちの方が味があって良いのではないかと思います。
D51だと田舎のローカル線の駅、寝台特急だと幹線の駅のように見えます。組み合わせによる印象は大事ですね。
プラレールコレクター兼研究家(自称)の私に見つけられなかったらプラレールの歴史の中に埋もれていたでしょう。
どんな車両でも似合う高原の駅ですが、急行客車でも良い雰囲気が出ますね。
そろそろ撮影ブース作った方がいいな