黛敏郎作曲の新幹線0系放送チャイム

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1964年に開業した東海道新幹線。もちろん車内チャイムを搭載したわけですが、その曲が既存の「鉄道唱歌」のオルゴール。

鉄道唱歌は4年ほど使われ続けましたが、「汽笛一声新橋を」で始まる歌を最新の高速鉄道に使うにはどうかという声がどこかから上がったらしく、当時アゲアゲだった作曲家、黛敏郎に新曲が発注されました。

東海道新幹線のチャイムには短期間だけ使われた幻のチャイムがある」との記述がインターネット上にちらほら書かれており、どんな曲なのかは分からずじまいだったのですが、ここ数年で音源が再発見されてYouTubeに上がっています。

「黛チャイム」と検索して聴いてみてください。

私は結構好きなんですが、よく聞く評価は「怖い」とか「暗い」とかでちょっと悲しみ。オルゴールなので回転速度や音飛びなどで現在見つかっている3つの音源はどれも異なって聞こえます。

使用期間は1968〜1970年、または1972年までと言われています。暗い曲調だったのが客から不評だったらしく、数年で使用を停止。

ただ名高い作曲家に頼んだのにネガティブな理由で使用を止めるのも憚られたらしく、次のチャイムは誰が作ったわけでもなく著作権の心配がないシンプルな4点チャイムになりました。その4点チャイムはその後1987年から2003年まで「ひかり」の途中駅用チャイムに使われ、現在でも西日本と九州の車両ではたまに聴けます。

写真は去年発売された「黛敏郎 0系新幹線放送チャイム」の復元楽譜。インターネットをブラブラしていたら30部限定で発売されてるのを見つけたので慌てて購入しました。

第1版だったので追加印刷分がまだ売ってるかもしれませんが、結構レアもんだと思います。

楽譜を買ったのはいいものの読めないし楽器も弾けないので鉄道もののコレクションとして所蔵してる感じです。ちゃんと弾けるようにならないとな〜。

喫茶店入店記録2020

茶店大好き部、2020年の活動記録です。まだ11月なのでまとめるには早いのですが、追記前提で書いていきます。

4月以降、煙草を吸える店が少なくなりしょんぼり。

1月2日

写真無し。

喫茶室 ルノアール 川崎銀柳街店(川崎市川崎区)

新年最初の喫茶店ルノアールでした。

1月3日

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珈琲タイムス(新宿区)

年始早々。予定の合間に時間が出来たので寄りました。
この頃は"まだ平和"でしたねぇ。

1月6日

写真無し。

純喫茶 田園(八王子市)

卒論から逃げてたので気力も無く写真を撮っておらず。

1月7日

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シャノアール調布店(調布市)

卒論で虚無ってた時期なのでノーパソが写ってます。

1月8日

写真無し。

珈琲ピース(新宿区)

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喫茶室ルノアール新宿西口駅前店(新宿区)

マジで虚無りながら卒論を書いていた日。喫茶店ハシゴしてますね。

1月12日

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シャノアール町田店(町田市)

欲張ったらサラダ2つになって草。

1月15日

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ローヤル(千代田区)

まだ煙草が吸えた頃のローヤル。

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伯爵 巣鴨店(豊島区)

夜に仕事帰りの友人を呼び出しこの日2店舗目の喫茶店。まだ煙草が吸えた頃の伯爵。

1月16日

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純喫茶 田園(八王子市)

1月17日

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純喫茶 田園(八王子市)

1月20日

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珈琲ピース(新宿区)

1月23日

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純喫茶 田園(八王子市)

カレーを食べてみた。

1月27日

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珈琲タイムス(新宿区)

どうして伝票しか撮ってないんだろう。

1月30日

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シャノアール京王八王子店(八王子市)

2月2日

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珈琲ピース(新宿区)

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名曲喫茶らんぶる(新宿区)

2月5日

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純喫茶 田園(八王子市)

店内がいいんですよここ。今は禁煙になっているのが残念です。

2月14日

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翡翠(京都市北区)

フォロワーさんがよく行っていたので気になった「翡翠」に行くためだけに京都へ行った回。

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コーヒーショップ ルビアン(大阪市北区)

大阪駅前をウロウロしてたら見つけたお店。

2月15日

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純喫茶フルール(長岡京市)

ブログと同じ名前なので気になったお店。

2月21日

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珈琲ピース(新宿区)

ここのホットケーキは美味しくて好きです。
この時期からだんだん世間が"おかしく"なってきたような。

2月22日

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珈琲ピース(新宿区)

とは言えまだまだ出かけるのも問題ない風潮。

2月25日

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珈琲ピース(新宿区)

似たような写真だな...

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カトレア(港区)

新橋にも行きました。

2月28日

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珈琲ピース(新宿区)

友人と。

この日あたりから急速に外出自粛の風潮が広まりましたね。

3月1日

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ギャラン(台東区)

上野で夕食。
3月に入った途端街中から人の影が消え、「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」の世界に入り込んだのかと思ったくらい。上野もほとんど人がおらず恐怖でした。

3月8日

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デンキヤホール(台東区)

まぁでも騒ぎすぎやろ。ということでまだまだ友達と遊ぶことも多かったです。

3月13日

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珈琲ピース(新宿区)

誕生日なのでセルフお祝いでケーキを。

3月15日

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シャノアール調布店(調布市)

友達とヘビを探して市内をウロウロしました。大人になってまで何やってんだ?

3月19日

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珈琲タイムス(新宿区)

3月31日

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珈琲ピース(新宿区)

不要不急のピース。最近はもう「不要不急」って聞かなくなりましたね。

4月10日

写真無し。

シャノアール調布店(調布市)

4月13日

写真無し。

珈琲ピース(新宿区)

お昼時なのに客が3人しかおらずビビりました。

4月16日

写真無し。

ちとせやCafe(調布市)

5月8日

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珈琲ピース(新宿区)

5月25日

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珈琲タイムス(新宿区)

あからさまに外に出る頻度が減っていますね。

6月10日

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珈琲ピース(新宿区)

6月19日

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シャノアール調布店(調布市)

6月21日

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珈琲タイムス(新宿区)

フォロワーさんと会合がありました。

6月25日

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珈琲ピース(新宿区)

友人がバイクで事故って骨折しててマジで心配した。

7月6日

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シャノアール調布店(調布市)

7月13日

写真無し。

シャノアール調布店(調布市)

モーニングを食べに行きました。

7月18日

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ギャラン(台東区)

オタクがスカイライナーを見せびらかしに来た。

8月5日

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シャノアール調布店(調布市)

8月12日

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珈琲ピース(新宿区)

8月23日

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シャノアール調布店(調布市)

出かける予定があり早起きしたのでモーニング。

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喫茶ベル(箱根町)

オタクたちと箱根に行ったので駅前にあるこの店をチョイス。

9月1日

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珈琲ピース(新宿区)

9月8日

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珈琲ピース(新宿区)

9月13日

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珈琲タイムス(新宿区)

9月18日

写真無し。

珈琲ピース(新宿区)

9月21日

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シャノアール調布店(調布市)

9月22日

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珈琲ピース(新宿区)

10月6日

写真無し。

珈琲ピース(新宿区)

10月10日

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珈琲ピース(新宿区)

友人と「特撮のDNA ウルトラマン」を見に行った帰り。一緒にショートピースを吸ってくれる人なんてこいつくらいです。

10月18日

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ギャラン(台東区)

なんとなくハイライトを買ったんですよ。普段ピース以外絶対に吸わないのに。
この2日後にハイライトを愛飲していた祖父が亡くなりました。闘病して弱々になっていたので病院からもそろそろだとは言われてたんですけど。
不思議な気持ちになりました。

10月27日

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コロラド コーヒーショップ(大津市)

2012年に修学旅行で訪れて以来、かな〜り気に入ってしまい毎年来ている滋賀県大津市大津駅前。
琵琶湖に至る長い坂道の脇に喫茶店があることに気付きました。フラ〜ッと入ってみたら大正解でした。

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ライト商會 三条店(京都市中京区)

オタクに誘われて行った場所。インスタ映え〜!!!!

11月6日

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珈琲ピース(新宿区)

ここよ 結局 ここよ


2020年 各店入店回数
珈琲ピース 21回
シャノアール 11回
珈琲タイムス 6回
純喫茶 田園 5回
ギャラン 3回
喫茶室ルノアール 2回
喫茶ベル 1回
ローヤル 1回
コロラド コーヒーショップ 1回
ライト商會 1回
伯爵 1回
翡翠 1回
コーヒーショップ ルビアン 1回
純喫茶フルール 1回
デンキヤホール 1回

計57回

【プラレール】ふえふきはっしゃセット

1977年に発売された新製品「笛コントロール駅」は空気圧で列車を発車・停車させる画期的(?)な情景部品でした。

新製品なのでもちろんアピールする機会が得られるわけで、そのアピールセットとして同年に発売されたのが「ふえふきはっしゃセット」です。

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笛とチューブ、ベローズ(蛇腹)が欠品なのが残念ですが、セット自体よくぞ残っていたものです。

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レイアウトを組むとこんな感じ。

寝台特急を合わせているのがナイス。「こうげんのえきセット」もそうですが、車両のチョイスをした人は良いセンスをしていると思います。

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パッケージ写真と同アングルで。こじんまりとした駅に入ってくる583系という風景が素晴らしいです。おもちゃとは言え侮れぬ〜。

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駅舎側からの様子。結構簡素な駅ですね。もしかしたら特急停車駅ではなく運転停車なのかも?

なんどめだ京都旅行

先日諸事情で帰省していたので、実家から近いという事で毎年2回は行ってる京都に行ってきました。

こんなご時世ですが、こんなご時世だからこそみたいなところありますね。

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実家最寄りの亀山駅から。最寄りと言ってもバカ暗い山道を何十分も歩かなきゃいけないので遠いです。

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亀山駅の発車標がLEDから液晶に更新されている事に気付きました。小さい頃はパタパタだった気がするんですけどねぇ。

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関西線で柘植駅へ。留置線にこれ以上巻くな号が停まっていました。

早朝の草津線には大阪行が走っているので、それに乗って京都駅まで直行。平日朝なのでバリ混みます。

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朝ラッシュの通勤客にもみくちゃにされながら下車。なんどめだ京都(タイトル回収)

さて京都に来たはいいものの全く目的が無く、早速旅行が終了しかけたので京阪の七条駅まで歩いてみる事に。

平日朝な上にこのご時世なので全く観光客がおらず拍子抜け。

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途中で降りた地下道にエモみを感じる看板があったので撮影。「JR」のところを剥がしたら「国鉄」が出てくるんでしょうか。

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あんまり歩いてない気がするけど京都タワーが遠くに見えてるし歩いたんだろうな。

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何も考えずに特急を待ってたら8000系のダブルデッカーが停まったのでニコニコしながら乗り込み出町柳で下車。

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叡電を乗り潰そうかなと思い叡電出町柳駅へ。うわ、オタク鉄道やんけ〜。

そういえば最近推してるアニメ「おちこぼれフルーツタルト」のラッピング電車が走ってるんでした。遭遇出来たら撮りたいな。

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開業時からそのままの施設が残る八瀬比叡山口駅まで乗車。時間も時間なので降りる人がまばらで閑散としていました。

駅名看板が旧駅名の「驛瀬八」になっていました。

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ア!おちこぼれフルーツタルト号!!!!!!

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ちょっと撮ってたら行っちゃいました。どうせ返ってくるはずなので駅前をフラフラする事に。

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八瀬比叡山口駅は1925年の開業時のままらしく、洋風ですがなんというか京都らしさを感じる建物です。

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1番線の出町柳方は延長された屋根がかけれていますが、デザインが統一されていてあまり違和感なし。

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これはケーブル八瀬駅との間で出会った京都ネコ。

ケーブルカーも乗りたいな。

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おちフル号が戻ってきました。これに乗って出町柳に戻ります。

阪急を撮りたくなってきたので出町柳祇園四条河原町→中津と移動。

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中津駅の先でちょいと撮影。お目当てだった8000系クラシックバージョンが来たので顔がキモくなりました。

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8000系、かっこいいな。宝塚線の8000系と京都線の8300系のクラシックは走っておらずヴォイ泣き。

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中津駅の高架下がいい感じでした。

撮りたいものは撮れたので大阪から新快速で京都に戻ります。

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🚬

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特に意味もなく大津まで足を伸ばし、琵琶湖方面に向かう道を下ってたら良さげな喫茶店を見つけたので🚬

偶然出会った店はいい場所な事が多がちです。

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浜大津経由で京都に戻りオタクと合流してまた喫茶店に。オタクが「パパ活パパ活!」って言っていた気がしますが聞こえないフリ。

夜に用事があるオタクと別れて自分も帰宅のムーブ。

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小さい秋見つけた。

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河原町から京都駅まで全く地図を見ずに京都タワーを目印に移動。碁盤の目状の街なので別に何を目印にするでもなく着けるっちゃ着けるんですが。

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伊勢丹のレストラン街で夕食を済ませたあとは19時33分発の柘植行きに乗車。東の185系は引退宣告が出ましたが兄弟車の117系はまだ元気っぽそうです。

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柘植から亀山まで乗ったキハ120。未更新車と更新車の2両編成だったので未更新に方に乗ってみたら車内の明るさが段違いで笑っちゃいました。

【プラレール】プラレール40thアニバーサリーアルバム

1999年、プラレールは40周年を迎えました。それを記念して多くの記念品やイベントが企画され、当時存在したファンクラブ限定のものも発売されました。

それが「プラレール40thアニバーサリーアルバム」です。

プラレールファンクラブ情報誌「PLARAIL Poppo!」第4号の誌面上での通信販売のみの流通で、3000セットが発売されました。

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プラレール史上初の5編成入りセットになります。

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絶版品、現行品のカラーバリエーションと復刻品という組み合わせです。

1本ずつ紹介していきます。

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1959年発売、プラスチック汽車。「40thアニバーサリーセット」では赤いバージョンが復刻されたので、こちらでは黄色となりました。

あまり知られていませんが、別に復刻品オリジナルカラーというわけではなく、実際に当時発売されていたカラーバリエーションです。

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1961年発売、電動プラ汽車。こちらも先に黒色の方が復刻されたので、赤い方が登場。

本来の赤い個体は若干くすんだ色だったらしく、復刻品では見栄えを考慮してか明るい色となりました。

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1971年発売、D-51急行列車。細かい事を言えば発売当時の商品名は「D-51きゅうこうれっしゃ」なのですが、オタク特有の指摘はこの際置いておくとしましょう。

当時のものと異なり、何故か客車の帯が車体裾に付いています。単純に間違えたそうです。

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1979年発売、ライト付ひかり号。1996年に絶版となっていたので、3年ぶりの復活です。

1999年当時のラインナップにあったウエストひかりに準じたディテールアップが施され、屋根が銀塗装となりました。

ライトと鼻はこのセット特別仕様の黄色です。

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1996年発売、500系新幹線。これは2020年現在でも現役ですね。

当時の製品の500系実車よりもおもちゃ寄りのカラーリングをしてまして、色が濃い仕様でした。

このセットでは特別仕様として実車寄りの薄めの塗装となり、非常にリアルになりました。

2002年の製品リニューアルで通常品もこの500系っぽくなりましたが、通常品の方が濃いめです。

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ひかり号を3色並べてみました。そういえば並べた事ないな〜って思って。

「プラレール資料館」を開設しました

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この度、プラレールの製品、並びに関する資料等を集約・公開する場としてプラレール資料館を開設致しました。

parlorfleur-pm.com

同じコンセプトを持つサイトにプラレール博物館さんがありますが、2009年を最後に更新が止まっています。

この約10年、SNSの発達やコレクター人口の増加、可視化に伴ってプラレールに関する多くの情報が出回るようになりましたが、それをまとめるようなページは一握りでした。

Twitterなどで報告しても結局は流れてしまい、既存の情報が新情報として扱われたり、新発見が知られずに埋もれてしまう状況にかねがね危機感を抱いていました。

そこで、私のコレクションを始めとしてフォロワーさんの協力を得て多くの製品資料をまとめる必要が今一度あると思い、プラレール資料館を企画、開設する運びとなりました。

昔遊んだあのプラレールや、あまり知られていなかったプラレール、様々なものを展示しております。

これからちょいちょいと更新していきますので、よろしくお願いします。

資料提供にご協力くださった皆様には重ねてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

プラレールの起源が判明したお話

プラレールは富山商事(→トミー→タカラトミー)が1959年に発売した「プラスチック汽車レールセット」を始祖とし、1958年に更にその元となる「ハイウェーセット」が発売されたという話を踏まえてご覧ください。
既存の情報も含まれます。
※2020/8/14 新情報発掘に伴い追記。及び本文修正。
※2020/10/12 追記。及び本文修正。



事の発端は3年前の2017年、プラレールの謎のポイントレールを発見した事に遡ります。

ジャンクの古いボロボロな1960年代のレールの寄せ集めに入っていたこのレール。まだ「プラレール」ブランド登場前で手転がし玩具だった時代のものです。
曲線の外側に出ていく線路があるレールという事しか分からず(見たままですが)。

使い道が分からないままだったところ、フォロワーさんが「スライドレールを繋げて床に下ろすためのアプローチなのでは?」という説を提唱。

なるほど、手転がし時代なので子供によってはレール上ではなく床上で好きに遊びたい子もいそうです。

特に調べられる事もなく進展も無さそうなので、このレールが再び表に出る事はなく部屋の奥底に眠る事になりました。

後日、たまごやき氏(@tamagoyaki205)が「それの未開封持ってますよ」と報告。

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写真はお借りしました。「プラスチック汽車レールセット」時代のもので確定ですね。ただ、遡れるカタログには載っておらず、確認できるプラ汽車セットにはいずれにも入っていないので、結局謎なままで終わりました。




あれから約3年。
先日、みっくん氏(@ftc_miyamoto)が「謎のレールが入ったセットを見つけたので購入してみました」とツイート。おっ、このレールの謎が解けるのでは?と期待しました。

んん?"Playskool"という名称のプラレールらしき玩具が発掘されてしまいました。例の謎のポイントもしっかり入っています。

ただし、レールの長さが若干異なるようです。(ここ重要)

そういえば、1959年発売の「プラスチック汽車レールセット」には「アメリカ プレイ・スクール社提携」と印刷されています。みっくん氏はプレイスクール社の製品を参考にプラスチック汽車レールセットを発売したのではないかと推測。

起爆。着火 缶 釈迦缶

そこで名誉会長さんが調査。するとこんな情報が出てきました。

プレイスクール社の前身と考えられる"Keystone Manufacturing Co."(キーストーン工業)が1950年に発売した「KEYSTONE "TOT" RAILROAD」という玩具。車両は木製のようですが、レールはどう見ても...

ちなみに、通説であった「プラレールのモデルはブリオレールウェイ」という話ですが、木製玩具ブリオの鉄道玩具参入は1957年。キーストーンはそれを7年も遡っている上に、当初からプラレールのレールとほぼ同じものを製造していた事が分かりました。

この流れで、キーストーン製の玩具をまとめたサイトが発掘されます。

Keystone Tot Railroad Set - Collecting Keystone

先に発掘されたセットとは異なるものですが、例のポイントが入っています。車両の連結器の形状も、プラスチック汽車の初期製品と全く同じです。(この点に関しては以前から「似た連結器を持つ玩具がある」と指摘があったみたいです)

ひとまず、プラレールの起源が1950年発売のキーストーン社の玩具である事が判明しました。では、どのようにして日本に渡りプラレールになったのかという話に進展。フォロワーさんたちが一斉に調査に乗り出し、以下の流れが判明しました。

ちなみに言わずもがな1950年当時の日本はGHQの占領下にあります。


タカラトミーの前身の前身、富山商事(TOMIYAMA)は1950年代にアメリカ向けにB29のブリキ玩具を輸出していた時期があり、玩具製造業として対米輸出に一定の地位を得ていたと考えられます。

1957年、富山商事樹脂玩具設計部門が設立されました。翌1958年、キーストーン社が玩具事業から撤退し、プレイスクール社に権利を譲渡した模様。

同年から1959年にかけて、プレイスクール社の子会社と考えられるリンカーンログズ社が、黒いレールに枕木モールドの入った鉄道玩具"New Tot Railroadset"を発売。これはプラレール規格ではあるものの独自の改良が加えられており、プラレールの系譜から分岐した製品になります。

同時期、プレイスクール社と関わりを持つようになっていた富山商事が同社と提携し、キーストーン社発祥のTOT RAILROADを国内向けに製造販売したものが「プラスチック汽車レールセット」であるとの結論が出ました。車両は国内向けに独自開発したものと考えられ、システムをそのまま流用したのがプラ汽車という事になります。ただ、キーストーンのものとは異なり、例のポイントは採用されませんでした。

これは輸出事業を行っていた富山商事がTOTを日本国内で製造していたから実現したのではないかと考えられます。(ちなみにリンカーンログズ社の製品は米国製です。)
プレイスクール社は60年代中に鉄道玩具から撤退したらしく、製品を日本が製造していたとなると国外向けになる謎のポイントレールは発売先が無くなります。規格自体は同じなので、少数だけ国内向けに販売してみたのが、上に載せたレールなのではないかという話でまとまりました。

[追記]
その後、プラ汽車時代に見られる日本語的に不自然な商品名やキャッチコピーは直訳そのままなのではという考察も出てきました。

後述するキーストーンの説明書。それを拡大してみると、"BRIDGE"というレールがあるのが分かります。立体交差用の坂を持ったレールです。
「橋」
プラ汽車時代から電動車普及初期にかけて、プラレールの坂レールは「橋レール」と呼称されていました。なぜ別に鉄橋が存在するのに、坂を「橋」と称するのかと不思議に思っていましたが、それはキーストーンのレール名をそのまま訳したからなのでした。

えちごやさんが「プラスチック汽車レールセット部品という名前に違和感」と発言。ブリオについてのサイトを引用すると、確かに訳すと「列車セット & 部品」という表現が見られます。
こちらもかなり信憑性の高い説なのではないでしょうか。


また、国外モノなら寸法も諸悪の根源ヤードポンド法なのでは?となり、換算してみたところプラレールのレール幅3.8cmは約1.5inchでした。あーあ。さてはヤーポン法出身だなオメー。



[追記]
直線レールの長さも半端な216mmに設定されており、これも換算すると約8.5inchになります。しかし、前述の通りキーストーンレールとプラレールではレールの長さが異なる事実があり、ここのinch寸法は要検証です。後述の将軍説が正しいのかもしれません。


つまり、タカラトミーが公言している「プラレールの規格は当時の日本では一般的だったちゃぶ台の大きさに合わせた」というのは若干のこじつけになると思います。


また、将軍(2020)はキーストーンとプラレールはレールの長さが異なるため、日本国内向けにちゃぶ台に合わせて改良した説を提唱しています。
これは今後の研究課題となるので、判明したらまた追記という形で報告させて頂きます。

[追記]
やっぱりちゃぶ台に合わせて改良したのは事実のようです。

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つまり、プラレールは日本で開発されたものではなく
アメリカの玩具を輸入して改良したものだったんだ!

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な...なんだって─────!!


という事で、プラレールの起源はアメリカにあったのでした。めでたしめでたし。








ちょっと待ってください(ウルトラQ)(石坂浩二)(SOS富士山)








有識者の皆さんなら御存知かと思いますが、プラレールの最初の製品は「プラスチック汽車レールセット」ではありませんでしたよね?

そうです。プラ汽車から遡ること約1年、「ハイウェーセット」なるものが発売されていたのでした。

かけさんが先日入手し、ツイッター上に詳細な写真を載せていました。木製の車とキーストーン規格のレールがセットになっており、車の裏には英語で車両の名前が印字されています。

英語?

レール自体はアメリカから来たものだと確定しましたが、ではこの車はどこから?しかも木製です。

この点に関し、海外のコレクター DucKGWR氏(@GWRDuck)がある木製玩具を発掘。


アメリカ・カリフォルニアのロサンゼルスにあったジャック・ビルド・トイ社が1950年代に発売したHIGHWAY and CONSTRUCTION Vehicle set(ハイウェイ&建物 車両セット)に、富山商事のハイウェーセットと全く同じ車が存在する事が判明。つまり、ハイウェーセットはキーストーン社のレールにジャック・ビルド社の車両を組み合わて作った製品という事になりますが、残念ながらどのような経緯でジャック・ビルド社の車両が取りこまれたのかは現時点で不明です。
ただし、ジャック・ビルト社の製品は日本からの輸出品だったらしく、またジャック・ビルド社はプレイスクール社と関わりがあったらしいので、レールと車が全く謎に出会ったという事はなさそうです。

2つのハイブリッド製品を作ってみたものの、結局元のキーストーン社TOTのように汽車のセットの方がウケるだろうと発売されたのが「プラスチック汽車レールセット」なのではないかとしたら... あくまで推測ですが、既存の考察とも似た話になる上に、ルーツが更に遡られた事で信憑性が増しました。


[追記]
レールの起源と車両の起源、日本国内での発展を考察したところで、再びレールの考察に戻ります。DuckGWR氏とみっくん氏が検証をしてくれました。

キーストーンの系譜から1958年頃に分岐した"New Tot Railroadset"(便宜上、黒レールTOTと呼ぶことにします)、その派生となる丸ジョイントの銀色レールTOT、プラレールの3種を比較。
明らかにプラレールの方が長く、起源は同一なもののどこかのタイミングで設計変更が行われたと思われます。

みっくん氏がプレイスクールとプラレールを比較。プレイスクールのBridgeはプラレールの橋レールよりジョイント分短く、また全高も低い事が確認されました。
やはり日本国内展開にあたり設計変更をしたと考えるのが妥当でしょう。

参考資料として、「ハイウェーセット」と「プラスチック汽車レールセット」の写真を同時に確認できる寅さんのツイートも載せておきます。
寅さん(2019)は箱のTPナンバーから通説よりも発売が前後してると推測していますが、TPナンバーの規則性は解明されていないので不明です。

[更に追記]

かけさんがハイウェーセット車両裏面に刻印を発見。1961年の刻印が確認されたため、今までの定説だった「プラレールの祖先なので1年程度の発売で消えた」という説、というより明確な資料が無かったため思い込みに過ぎませんが、否定される事になりました。電動プラ汽車発売前後で拡張性のないセットであるハイウェーセットは排除されたものと考えられます。







アメリカ国内では結局短命に終わってしまったプラスチックの手転がしレールトイ。日本では何故ウケたのでしょうか?






少し時代を下り、1961年。「電動プラ汽車セット」が発売されました。

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その独特な形状をした機関車はどう見ても日本の車両ではなく、「フリーランスデザインだ」だの「いやこれは満鉄ダブサ型だ」だの、以前から色々と推論が立てられていました。

しかし限界鉄オタにかかれば明白。これはドイツ国鉄の蒸気機関車、BR61形が一番近い形状をしています。

昨年、なんとなくドイツ国鉄の模型を調べていて行き着いたページを見てバリデカい声が出ました。

Fleischmann H0 - 1300
※リンク切れに伴い、webアーカイブのURLに変更しました。ただし、画像のキャッシュが無くなっています。

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電動プラ汽車...?お前、電動プラ汽車だよな?

フライシュマン。ドイツの鉄道模型メーカーです。そこが発売していた電動車およびゼンマイ車のHOゲージでBR61形が発売されていました。

もし、トミーの社員がこの模型をなんらかの手段で入手し、プラスチック汽車のレールに乗せて走らせていたとしたら... プラレール電動化の裏にはこんな話が隠されているのかもしれません。

トミーはトミーとて電動化には懐疑的だったらしく、1964年に発売された「夢の超特急」は手転がしと電動の2種類が発売されています。結局売れ行きが良かったのは電動車の方で、1970年のラインナップ見直しを境に、今日知るプラレールへと進んでいく事になります。

[追記]
念のため、プラレールが海外製品のインスパイアから完全な日本製品になるまでの製品を軽く紹介しますね。

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1964年、1000形新幹線・0系新幹線をモデルとして「プラスチック夢の超特急」「電動超特急ひかり号」発売。

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1968年、国鉄101系・103系をモデルとした「電動プラ電車」発売。

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1970年、EF15形をモデルとした「でんききかんしゃ」発売。他にD51形も発売され、以後は実車モデルのラインナップが増えていきます。

それと同時にプラスチック汽車と電動プラ汽車は日本の車両を再現した玩具というイメージにそぐわなくなるため、絶版となりました。

レールも新開発されたプラレール独自のものが続々と発売され、TOT時代から続くポイントと坂レールはリストラ。名残はレール規格にのみ残るようになります。




一つのレールが発見された事から新たに判明した事実。よく考古学で「以前発見された謎のものが実は歴史を揺るがす大発見だった」という話がありますが、正にそれがプラレールで起こるとは思いもよりませんでした。

ブランドとしては61周年を迎えるプラレール。元を辿れば今年で70周年になる完璧な規格玩具だったというわけです。




ハテ、ではその謎のポイントレールはどうやって使うの?という話をします。

https://www.worthpoint.com/worthopedia/vintage-1940s-keystone-toys-tot-1832823780

このサイトに載っているキーストーンの説明書。レイアウトプランが載っています。

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レイアウトプラン左上のものの右半分を再現。おお... 例のポイントはしっかりレイアウトに組み込めてしまいました。



今でこそ日本の代表的な鉄道玩具であるプラレール。国外展開もしていますが、元を辿ればアメリカとドイツのDNAが入った玩具だったのです。アメリカで生まれ、ドイツの要素を取り込み、日本で発展したプラレール

昨日一夜にして過去の情報を書き換えてしまった一連の流れ。プラレールの枠を飛び出し、玩具界の中でも大発見だったのではないでしょうか。


以下 まとめ追記

togetter.com

トゥギャッターでまとめて頂きました。

また、空転さんが新年表を作成してくれました。

プラレール大撮影会

ある日の竹芝桟橋。現在制作中のページのためにプラレールの写真を撮る必要があったので、茶さんに打診したところ「撮りに来る?」との事なので寅さんと福遠と共にお邪魔して来ました。

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酒を撮影しつつプラレールを飲みながら黙々と作業を進めていきます。

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カートンロボの発進基地を見学。最近は出動していないようです。

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素晴らしい品の数々。聞くところによると全国の玩具店や問屋から掘り出してきたものばかりだそうで、羨ましい限り。

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セット品は汗だくになりながら収納庫から運び出し。2日間の撮影会でしたが結局収納庫の最深部を拝む事は叶いませんでした。何が埋まっているんだろう。

まだジオシティーズが元気だった頃に食い入るように見ていたモノの現物を拝めて感動でした。今度は3日間開催でいきましょう。


それから数日経った後、今度は寅さんの家でも同じ事をやりに突撃。

収納庫からモノを取り出しては撮影、寅さんがJANコードを記録し再び収納する動きをせっせと繰り返します。

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あぁ...

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お、こんなものありましたね〜。懐かしいです。

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買った記憶にないものが出てきたりして寅さんは度々困惑していました。こんなにスペシャルセットを見たのは初めてですぜ。

茶さんも寅さんもありがとうございました。あと橘ありすちゃんお誕生日おめでとうございます。