オタクの雑記

オールジャンル・プラレール関連多め。誰も気にしないような事に注目するのが得意です。Macユーザーで理系(雑魚)

営団地下鉄のサインシステム

サインシステムと聞いて何を指すのかピンと来るのはおそらくオタクとデザイナーくらいのものだと思いますが、今回はそのサインシステムを取り上げます。

サインシステムとは言い換えれば案内板の事で、駅やデパートとかで天井からぶら下がってたり壁に設置されていたりするアレです。日本では1964年のオリンピックを機に誕生、1970年の大阪万博から徐々に普及していきました。ありとあらゆるサインシステムを取り上げているとキリがないので、最近探し回った営団地下鉄のものについて述べていきます。
営団では、改札口を緑地、駅入口を青地、出口を黄色地と色分けしていました。出口案内の黄色地は他事業者でも一般化していますね。

営団地下鉄は視認性に優れたシンプルな案内板を1973年に開発、翌年から全駅に広げていきました。それ以前の案内板については資料が少ないのでなんとも言えませんが、一例としては"白地に黒文字と方向を示す赤い矢印"のようなものが設置されていたみたいです。
流石に当時のものは消滅していると思うので確認のしようがないのですが、それっぽい雰囲気を残すものが一部の駅で現役です。

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(茅場町駅9番出入口 2018/8/31)[9/2 追加]

後述する"独特なフォント"の「地下鉄」と赤い矢印、SUBWAYの文字。切り出し文字なのが良いですね。
そしてこの「地下鉄」と共に設置してありがちなのがこちら。

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(茅場町駅9番出入口 2018/8/31)

「出口」
少し前までよく見かけた気がします。上の「東京メトロのりば」のサインは営団時代のものではないものの、ラインカラーが無い珍しいタイプです。

では営団のサインシステムを見ていきましょう。
民営化から14年経った営団地下鉄、車両・設備もろとも旧来のイメージを一新するべく新車投入やリニューアル工事が盛んです。サインシステムも例外ではなく、新たなデザインが起こされて瞬く間に営団時代のものを置き換えていきました。

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(南砂町駅 2018/8/16)

現在よく見るサインシステムがこちら。壁に設置されているものは紺色地に白抜き文字とラインカラーという構成。

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同じく南砂町駅。番線表示も紺色地です。番線表示よりもホーム増設前の風景を撮りたかっただけなので見づらい。
壁設置型と番線表示は全て東京メトロタイプに変わってしまったみたいで、営団時代のモノは既に消滅している模様。
なので駅出入口看板や駅名標、注意喚起案内などを中心に古いものを探してみました。

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(九段下駅1番線 2018/7/27)

地下駅では珍しい吊り下げ式の営団様式駅名標です。日本語フォントは有名なゴシック4550、欧文フォントはAkzidenz Grotesk(らしい)です。

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(虎ノ門駅2番線 2018/6/17)

虎ノ門の吊り下げ式。ラインカラーで文字を挟むのが営団吊り下げ式の特徴です。
柱に設置するタイプのものは民営化後もこのデザインが踏襲されているのを見かけます。

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(新木場駅1番線 2018/4/30)

列車接近表示器。列車が接近すると文字が光るだけのシンプルなもの。以前はそこら中の駅で見られましたが、今では新型への置き換えが進んで少なくなりました。何故か有楽町線で結構残っています。ちなみに銀座線には文字がオレンジ色に光るタイプが設置されていました。

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(方南町駅1番線 2018/7/19)

接近表示器の亜種とも言うべきモノ。接近表示器とは違い、番線表示含めて全て黒地です。

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(方南町駅1番線 2018/7/19)
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(南砂町駅2番線 2018/8/16)
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(虎ノ門駅2番線 2018/6/17)

壁埋め込み式の駅名標です。ラインカラー入りの大型タイプ。駅のリニューアル工事でほとんど目にしなくなりました。
ちなみに虎ノ門駅のモノはゴシック4550ではなく、TBゴシックが使われています(何故)。

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(築地駅2番線 2018/8/16)
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(秋葉原駅2番線 2018/8/16)
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(銀座一丁目駅2番線 2017/7/16)

比較的多く残っている細長い埋め込み式。銀座一丁目のものはホーム側の壁に設置してある、前駅表示が無く非電飾式というタイプ。

お次は駅出入口のものを紹介していきます。

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(町屋駅2番出入口 2018/8/16)
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(新橋駅2番出入口 2018/8/10)
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(大手町駅E2出入口 2018/8/4)

駅名、ラインカラー、路線名だけが書かれたシンプルなもの。路線記号と駅番号は後付けのものかと思われます。

駅看板・駅名標の次はちゃんと「案内」をしているものを載せていきましょう。相当減っているので2018年現在では全然見つけられなくなりました。

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(町屋駅2番出入口 2018/8/16)

矢印が黒地に白抜きなのが営団サインシステム最大の特徴です。このタイプは本当に見なくなったので、探すために何路線も乗り回しました。

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(日比谷駅A9出入口 2018/8/16)

残っているのが不思議なくらいデカデカと張り出されています。色褪せがスゴい。

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(銀座線渋谷駅1番線側改札 2018/8/16)

渋谷のコレは営団様式なのですがフォントが違うようです。上の写真と「のりば」を比べてみると分かりやすいかも。

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(霞ケ関駅コンコース 2018/8/16)

地下駅特有の「漏水に気をつけろ」ってだけの案内板。これはそこそこ見かけますね。改札の端に佇んでるのを目にします。
遠目でも何か注意してほしい事なんだなと分かるデザイン。

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(町屋駅1番線 2018/8/16)
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(町屋駅 2018/8/16)

今でも結構見かける、駆け込み乗車への注意喚起と構内終日禁煙のサイン。「帝都高速度交通営団」の上から「東京地下鉄株式会社」を貼ったものです。
禁煙サインは同一デザインで民営化後にリデザインされたものが見受けられます。

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(町屋駅 2018/8/16)

こちらがその民営化後のもの。フォーマットはほぼ同じですが禁煙マークやフォント、配置に変化が見られます。

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(日比谷駅4番線 2018/8/31)[9/2 追加]

「ここらへん混むしちょっと進んでほしい」のサイン。

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(北千住駅1番線 2018/8/16)[9/2 追加]

3列乗車のサイン。

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(築地駅 2018/8/16)

エスカレーターの注意喚起サイン。これはあまり見かけないような気がします。

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(茅場町駅1番線側東西線連絡階段 2018/8/31)[9/2 追加]

最近めっきり減った営団タイプの路線図。今はデザインを踏襲してフォントなどを変えたメトロタイプの路線図が主流です。


さてお次はサインシステム黎明期のモノっぽいやつシリーズいきます。

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(永田町駅 2018/8/6)

「自動改札機をご利用ください」の張り紙、南北線が後付けなあたりを見ると1990年以前からあるものかと思われます。

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(霞ケ関駅 2018/8/16)

真横にメトロ様式サインが出てるのに何故か今でも置かれている古めのサイン。「見やすいから」って理由で残してそうな気がする。

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(交通会館 2018/1/14)
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(大手町駅A4出入口 2018/8/4)

記事冒頭にも載せた、独特の書体で書かれた「地下鉄」の文字。民営化以前は全駅の出入口看板で見られましたが減りましたね。


以上、この記事を書いている時点で現存している営団時代のサインを載せてきました。
東京メトロでは2020年を目処に全駅のサインを新型に置き換える計画を進めているようで、これら現存しているものも近いうちに消滅しそうです。
こう見てみると白地の旧サインの方が見やすいのかななどと思いますが、案内表示の多言語化に追従する形でサインそのもののデザインも変えていくのが世の流れなのかもしれません。